技法に腐心するのは楽しい。

技法に腐心するのは楽しい。
やりたいことに対して、クリアすべき技術的な課題があることが面白い。課題について実験して思考して考慮して決定すると、また次の課題が見えてくる、もしくは、そういったことは一旦中断してみる。行き詰ったらまた実験を始める。あの材料とあの材料はくっつけていいのか、くっつくのか、くっつかないようにするにはどうしたらいいのか。
まるで自分が発見者の気分になったような方法があったとしても、大抵はもう誰かが考えていたことであったりして、そしてその情報がもう、表になってまとめてあったりすること。それが嬉しい。先に歩いた人の道を辿る。車輪の再発明のようなことであったとしても、それ、つまり車輪がやはり合理的であると理解できることには個人的には意味がある。それはほかの事に振り分けるべき、ではあるけれど、自分の内面が納得するためにはある程度、あるいは、膨大な、一見無駄なコト、作業が…