シンプルが一番とは言っても。

シンプルが一番とは言うけれど、シンプルは難しい。

一種類の連続した材料を一発で打つ・一発で鋳込む、削る。

これが私の考える、シンプル。

迷いが生じるので一発は私には無理です。技法書(吉田式、)ではほぼ一発で原型があってそれを形にしている感じ。
私は迷ってしまうので、ある程度全身が見えてからさらに大幅に、文字通り「大鉈」を振ることになってしまい、「一種類の連続した材料」ではなくなる。

多分、石粉粘土で一発で造形してしまうのが乾燥後の造形も楽だし、塗装も同一の表面になるので処理も統一できる、と思う。

一発で出来ないので、石粉粘土の打ち継ぎ目(何と呼ぶのか不明。コンクリートで言うと、前に打設した面と、これから打設する面との境界面)が出来る。はがれる。接着剤を流す。打ち継ぎ目を横断して削ると表面がでこぼこする。面倒になってエポキシパテで埋める。石粉粘土との境界が弱点(面)になって折れやすい。

いくつもの材料が折り重なってしまったものをなんとかサーフェイサーで一体に見えるように作り上げて、あとで樹脂(ポリウレタン)で置き換えることで「一種類の連続した材料」になる、はず、これが今の目論見。